買取王国やお宝あっとマーケット等の郊外型次世代リサイクルショップが面白い

買取王国やお宝あっとマーケット等の郊外型次世代リサイクルショップが面白い

郊外型商業施設の中でもとりわけ地方に点在する大型リサイクルショップが次世代向けに最適化していて面白かったのでレポートします。勝手に次世代型リサイクルショップと名付けて愛でています。

従来のリサイクルショップって家電や雑貨、家具といった生活感のあるものがメインですが、これに加えてフィギュア、マンガ、ゲーム、ミニ四駆といったホビー品が守備範囲になっています。店舗によってはミニ四駆のコースまである所がありました。

また、さらに一部では釣り具やアパレル品も対象となっており、完全にハードオフやブックオフのベンチマークになっているんですね。
いつからこのように多機能に進化していったかは定かではありませんが、実際に行ってみると色々と人を集める仕掛けがあることに気づきます。

幅広い守備範囲 取り扱いジャンル

書籍

まず目につくのはマンガ、雑誌、写真集といった書籍。いずれも中古です。
どれも比較的ブックオフ系統の店よりも気持ち安く感じました。数十円ですけど。
もちろん立ち読みできるようになっています。長時間滞在することができます。

ホビー

フィギュアやプライズ品、プラモ、ミニ四駆があります。
特にワンピースはどこも人気の様で、秋葉原のホビーショップさながらの品揃えです。
これまた比較的安く、まんだらけやらしんばんよりも気持ち2割ほど安く感じました。物によるんでしょうけど。

ミニ四駆コースがある所もあり、確かなコミューンになっています。
あとポップが色々小ネタが多くて見ているだけで面白いです。

コンプラのことは知りません。

ゲーム


最新のソフトからレトロゲームまで取り揃えているケースがほとんどです。
ファミコンはもちろん、メガドライブやPCエンジンといったハードのソフトまであります。
秋葉原や中野で買うよりも安い。。。ことが多いです。

中身のわからないスーファミソフト10本入って500円。など、チャレンジングな福袋も楽しみの一つです。
ヒーロー戦記が出てマジでテンションあがりました。他はうんこでした。

アパレル

帽子からアウター、パンツ、靴に至るまで、全身揃います。香水やらアクセやらまであります。

CD,DVD

8mmディスクまであったのは驚きました。
が、場所によってはレコードやLDまで置いています。まあリサイクルショップだから当然っちゃ当然か。

ゲーセンに置いてある系の台型ゲーム

クレーンゲーム


次世代リサイクルショップの醍醐味でもあるクレーンゲーム。
1回100円でクレーンを動かして紙のクジをすくい、それを出口に落としてぺりっと開いて当たり外れが書いてあるタイプや、
クレーンの頭にアイスピックが着いていて、ケース内の風船を割り、中に入っているパチンコ玉を落として狙った穴に落として景品を狙うタイプ、
ピンポン球をすくってたこ焼き機の中に落として数字を狙うなど、よく考えたな。。。というものが沢山あります。

こんなんとか


こんなんとか。

景品はPS4やSwitch、ルンバやドローンなど大当たりなものから、下はうまい棒一本、価値のつけられないであろうプライズ品のキーホルダー等があります。
飽きさせない様に様々なギミックが仕込まれていて、射幸心を煽る仕組みが随所にちりばめられています。

スロット、ぱちんこ台


また、スロットがズラっと並んでいたりしています。
超直球なきわどい台もあります。子供が無心で打っている所を見た時は何とも言えない気持ちになりました。

エクストリーム営業時間

これらを沢山楽しめるに十分な営業時間が用意されています。
大体が10時からAM1時までやっています。一部店舗では24時間営業を実現していました。
治安の問題等もあり、なかなか24時間は賛否あると思いますが、思い切った営業スタイルです。
現に私がAM1時に入店した際は広大な敷地を誇る駐車場をパトカーが行ったり来たりしていました。こわ。

場所

神奈川近郊では主に国道16号線沿いのチャンプロードコアユーザの界隈に密集しています。
もちろん関東だけではなく、日本全国に点在していますが、多くは公共機関よりも車でのアクセスがよい土地に密集しているように思えます。
静岡や愛知、栃木、千葉にも点在していました。

ゾーニングがソシャゲに似てる

そう、この次世代型リサイクルショップの消費者って完全にガラケー時代のソシャゲのコアターゲットと一致するんですね。

ソシャゲ業界で最も課金してくれる層はマイルドヤンキーとほぼニアであるそうです。
小金使いで分かり易い娯楽にハマり易く、狭いコミュニティでのみ活動することを好み、それが故にうまれ育った環境から出て行きにくい為、消費も生産もその中で行う人たちです。

ぴったり合うんですよね。これはたまたまではなく、この次世代型リサイクルショップを仕掛けた人が明らかに揃った役を使ってターゲティングして仕掛けたとしか思えません。

ブックオフ系との競合優位性はなんなのか


ここで気になるのが先駆者であるブックオフ系統の店舗との差です。しかしここにはユーザ体験上で明確な競合優位性があると考えます。

前述の通り、買取王国やお宝あっとマーケットといった店舗では一つの敷地でほぼ全ての嗜好コンテンツが揃っています。
その為、

家族みんなで車に乗って幹線道路沿いのファミレスに行き、その帰りにイオンに行くかの様にリサイクルショップに行ってマンガを読み、おもちゃを横目にゲームを懐かしみ、おやつを食べながらクジ付きクレーンゲームでハラハラして楽しみ帰路につく


こんなユーザ体験が一カ所で楽しめるわけですね。郊外の家庭では生活の中でひとつのスタンダードになっていると思われます。

初期費用抑えめで始められる?


店舗側都合を考えても比較的展開しやすいのでは、と考えられる箇所もいくつかあります。
プライズ品やフィギュア、ゲームは相場が決まっていますが、ほとんどが転売やCtoCのフリマアプリで安価に仕入れる事ができるものが多く、また地域のフリマでも格安で仕入れることができます。

初期費用で店舗代諸々かけたとしても、売りにこさせるサイクルを地域密着で作り、顧客一人の店舗滞在時間を伸ばす事で購入機会を増やし、複数店舗できればグループ内で供給が不足している店舗同士連携してバランスを保つような戦術もとれるでしょう。

また、出張買取なども率先して行っており、秋葉原や中野で先駆者だったフィギュア買取系の業者よりもリスティング広告で上位に表示されます。これはそれだけ利益率が高いことの裏付ではないでしょうか。

おそらく都内では場所代がネックとなりあそこまで規模の大きい展開ができないことは想像に難くありません。また、大きい展開が出来ないとバリューが発揮できない為、やる意味すらないのかもしれません。

そう考えると昨今の世帯年収、可処分所得、文化水準にバシっとハマったマーケットを狙っているとても賢いビジネスな気がします。

これまで駄菓子屋、おもちゃ屋、本屋、模型屋、服屋が担ってきた役割を一手に背負い、新しいコミュニティスペースとして存在感を発揮している郊外型の大型リサイクルショップに眼が話せません。
現場からは以上です。

参考

お宝あっとマーケット
買取王国
富士鑑定団
お宝倉庫